Avayette25

アリー/ スター誕生のAvayette25のネタバレレビュー・内容・結末

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルから連想するような
綺麗なハッピーエンドの物語では無い。
とても切ない。
がそこには深い愛が内在している。

表向きには順風満帆で
誰もが憧れるような人生の
有名歌手ジャクソンメイン。

アリゾナ出身。
父親が昔アリゾナへ越して、
ある一家のピーカン農場で働きだした。
そこの18歳に満たない娘を
妊娠させた=母。
母はお産で亡くなった。
父親もジャックが13歳の時亡くなる。
親代わりの兄もそばには居なかった。
彼はそのナバホ族の農場で暮らし続けた。
行き場が無くて。

アリーが即興で歌う。
心の穴を必死に埋めてきたのね
平気な顔をしてつらくない?

彼は13歳の頃
ベルトを天井のファンに結んで
自殺しようとした事も。
ファンが落ち未遂には終わった。
自分の父親はアルコール中毒で
息子の自殺未遂にも気付かず。
落ちたファンは半年間
そのままになっていた。
その話をしていた時彼は笑っていたが、
子供の頃からジャックの周りには
音楽と同じくらい死が漂っていた。

ジャック▶︎アリー
誰にでも才能がある。
ここの皆にも何らかの才能はな。
だが人の心に響く何かを表現出来るかは
別の問題だ。
やってみなけりゃ分からない。
それが真実だ。
何かを伝えるのが君の使命だ。

シナトラより上手くなっても
才能があっても
原石のままではただの石に終わってしまう

アリーとジャックの出会いは
互いにとってかけがえのないものでした。

以下考察サイトから内容を引用。
ジャックの自殺に至った原因は
一つではないと思われる。
先述のようにジャックの子供時代は複雑。
音楽があったから生きてこられたのかもしれない。
自殺未遂をしたくらいの為、
子供の時に死んでいても不思議ではなかった。
でも、生きて音楽で成功しスターになったが
心にある深い闇は取り除けず
アルコールやドラッグに蝕まれてしまっていた。
アリーに出会った時点で
もう疲れていたのだろう。
彼女と会ったのも、
アルコールを求めて入った店だった為。
まるでアリーに音楽の才能を
バトンタッチするように
更にアルコールに溺れ
どうしようもなくなった時に、
公衆の面前で醜態を晒し
最愛の妻にも迷惑を掛けてしまう。

アリーはジャックにとって
音楽と同じくらい生きる希望だった。
しかしそのアリーにとって
自分が負担になっていることは分かっていた。
その上、マネージャーにはっきりと言われ
もう生きる意味がなくなってしまったと
突発的に思ってしまったのかもしれない。
このまま彼女の重荷になり生きていくよりも、
自ら死を選ぼうと思ったのだろう。
施設での生活を経て回復したように見えたので、
また落ち着いて音楽を続けることも可能であっただろう。
でも当時の気持ちは
もうそうはならなかったのであろう。

・その他

曲は12音とオクターブの繰り返し。
アーティスト達は、
12音をどう見るか。それだけの違い。

似ているなと思っていたら
アリー役がレディ・ガガでした。

ジャック(ブラッドリー・クーパー)や
アリー(レディ・ガガ)の歌声に
本当に惹き込まれました。
原石から才能を磨き、
人の心に響く表現者。正にスター。

最後に
エリザベスケンプに捧ぐ
と記載あり調べると
彼女は女優兼演技コーチであり、
2017年9月1日に65歳で亡くなられたとの事。
ご冥福をお祈りします。

♫ Shallow/Lady Gaga,Bradley Cooper
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