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アリー/ スター誕生のmimotoxmimotoのレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
3.0
4度目のリメイクでこれなんだ……という残念さ。ただただ古臭い。

名作のリメイクは、時代に沿った明確なアップデートが必要だ。
名作が繰り返しリメイクされるのは、物語が「正しい」パターンでおもしろいからに他ならない。リメイクでは、その正しさを継承しつつ、時代を反映する必要がある。
例えば、007のパターンは変わらないけど、現在のボンドガールは、もはやただのボンドのセックス相手ではないし、相変わらずセクシストであるボンドでさえ、昔と違ってボコボコにされてる。
知っているパターンが、現代においてどのように解釈されて再構築されるのか、それがリメイクを観るたのしみの一つだ。
そういった点において、今回のブラッドリー・クーパー版スター誕生は残念だった。わたしなら、主役の男女の役割を逆転させて作りたい。

ブラッドリー・クーパーのことは好きだったけど、「俺だ!俺だ!」という想いが不要に前面に出てくるからこっちの気持ちがめっちゃ引き潮。悪いときのクリント・イーストウッド味を感じる。
兄と弟の関係性は肝なんだから、もっとちゃんと描いてほしかった。
あとエンドロールの曲。まずかけるべきはそれじゃないでしょ、ねえ。ねぇ?

レディ・ガガのパフォーマンスは全てにおいて圧倒的だった。スコアは全てレディ・ガガに捧げる。レディ・ガガ万歳🙌

ブラッドリー・クーパーの飼い犬のお目見えのシーン(子犬が成犬になったという設定で出てくる)で、となりの男性が「犬、でかくなったなぁ〜」と声に出していて笑ってしまった。
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