yaneko

アリー/ スター誕生のyanekoのレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
4.4
2時間半ほど 涙が止まることはなかった

元々 音楽映画が好きで レディーガガが好きで それはもう見るしかないだろうと 映画館に足を運んだわけだが 予想を遥かに超える 切なさと 尊さと 鳥肌。

shallow
always remember us this way
look what I found
I'll never love again
多すぎる名曲。
魂のままに 叫ぶ アツイ歌に めっそうと弱くて
2人が歌うたびに ぼろぼろと涙が溢れた。

売れるアリーの曲は ジャックの言う通り「下品」で 少しちゃっちいものに感じられた。そりゃあ ジャックも悲しかっただろう。 せっかくの 救い であり、 彼の スター であったのに

敏腕マネージャーにスカウトされた アリーを 自分のところに留めず 素直に応援し続け だからこそ 彼女の晴れ舞台で ドラッグとアルコールによる醜態を晒してしまったことや 兄への言葉を本当に悔いていて。
ジャックの持つ感情は全て 少年のようにつるつるで 真っ白なものだ。
そんな2人の愛は あまりにも綺麗すぎるものだった。

レディーガガの歌唱力であったり 演技であったり、 それらが素晴らしかったのは言うまでもないが この作品の見どころは 間違いなく ブラッドリークーパーにある。

彼の狂ったような演奏、 アルコールによるとろけた表情、落ち着いた声、アリーへの愛しい想いがひしひしと伝わる優しい演技、脱いだ肉体美、すべて、すべてが見事だった。

才能ある者を 理解しきることなんて 私には到底できない。
最後に2人のshallowをもう一度聴きたかったと、泣いた。

映画を見終わった後 しばらく喪失感が続いた。
サントラを聴き漁りながら 今もまだ余韻に浸っている。
yaneko

yaneko