スタンダード

JOKER 厄病神のスタンダードのレビュー・感想・評価

JOKER 厄病神(1998年製作の映画)
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【道標】


ホアキン・フェニックスが
トロント国際映画祭にて、
兄リヴァーとの思い出を語ったらしい。


記事によれば、
ホアキンが15か16歳の時に兄が
『レイジング・ブル』を鑑賞させて、
『演技こそがお前の道だ』
と弟に伝えたそうです。


ホアキンは当時の様子を、
『He didn’t ask me, he told me. 』
とコメントしており、
『私の意思を確認することなく』
『兄は私にそう言った』
と参考記事では和訳されていました。


僕は英語がからっきしですし、
上記の和訳が間違っている
とも考えていません。


しかしホアキンは、
『兄は私に問い詰めるのではなく』
『ただ道を示してくれた』
と伝えたかったのではないか?
そう個人的には感じています。


『お前はどうなりたいのか?』
そう言ってくる人ばかりの中で、
『お前は役者になるのさ』と、
兄だけは道を示してくれた。


それは強制でも矯正でもない、
『兄から弟への道標』
であったような気さえします。