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宇宙戦艦ヤマト2199 第七章「そして艦は行く」のbluetokyoのレビュー・感想・評価

3.4
ま、こんなもんか、という感じ。むかしだと、ガミラス星は老朽化して、地表が侵食され、中身がスカスカになってしまっている。火山のマグマだまりみたいなのが柱のように何本も立っている。沖田艦長、その柱に向けて波動砲をぶち込めえええ、と指示するものだから、ガミラス星はめちゃくちゃになるのであった。今回はさすがに、そんなひどいことはしないわけである。

たしか、本当は、ガミラスは素通りして、イスカンダルに向かう予定だったが、ヤマトと同じ波動砲の実用化に成功したらしい、ということで、ガミラス星に突撃するわけだ。
総統府の巨大建造物に、突っ込むヤマト。白兵戦でも仕掛けるつもりだったのだろうか。
ところが、デスラーはすぐに脱出。なんと、上空には、バレラスというスペースコロニーみたいなのがある。デスラーの計画としては、そのスペースコロニーでイスカンダルへ向かうらしかったのだが、そのあとどうするつもりだったのやら。

で、スペースコロニーの一部を総督府に落下させるのだ。コロニー落としのパクリみたいな気がするが。
このとき、総督府に取り残されたヒス副総統が、意外にも、活躍するのだ。ただの無能イエスマンではなかった。
デスラー、なに、さらすんじゃー、と叫ぶや、全員に退避命令を下す。
(デスラーなきあとは、ヒス副総統が中心になってガミラス復興計画に取り掛かるんだろうな)

すかさず、ヤマトは、波動砲を発射して、落下するスペースコロニーを吹き飛ばすのであった。なんと、ヤマトはガミラスを救ったのだ。

おのれ、ヤマトめ、とデスラーは、うめいて、周囲の反対の声もきかずに、デスラー波動砲を発射。
ところが、森雪が、デスラー波動砲の制御室に潜入した。森雪はユリーシャということになっていたので、こういう無理やりなことも可能になったのかな。とにかく、ガミラスでは、イスカンダル人は崇拝の対象なのだ。

森雪が、デスラー波動砲の制御室をいじったものだから、デスラー波動砲は自爆してしまう。なにもしないのに、デスラーのスペースコロニーは爆破していく。

ということで、ヤマトはイスカンダルへ。受け取ったのは、コスモリバース。放射能除去装置じゃなかったんだ。まあ、たしかに、放射能を消しただけでは、地球環境を元に戻すのは、そうとうに難しいように思える。
コスモリバースというのは、想像するに、パソコンの現状復帰みたいなことだろうか。正常な環境に戻すわけだ。

で、それが、デスラー部隊との白兵戦で重傷を負った森雪、重傷というよりも死亡したんだよな、を再生させることにつながったのかな。

一番最後は、むかしのままだ。沖田艦長が死去して、その代わりのように、森雪が再生する。感動的な地球への帰還である。
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