実話に基づく物語。
舞台はウガンダの小さな町、カトゥエ。
スラム街に母と兄弟でその日暮らしの生活をしている少女フィオナは、ある時「チェス」に出会う。
貧しく学の無いフィオナは字も読めないが、コーチのカテンデ先生のチェス指導のもと、みるみる才覚を表し、ウガンダの代表選手まで成長する。
そしていつしか、チェスの最高峰「グランドマスター」を目指し、家族を楽にさせたいと夢を抱くようになる。
娘の夢の応援はしたいが、厳しい現実を考えると躊躇してしまう母親の心の葛藤を母親役のルピタ・ニョンゴは上手く表現してるなぁと思った。
カテンデ先生が本当に素晴らしい人。スラム街のチェスの教え子達を「パイオニア」と呼び、チェスを通して何事も諦めずに挑み続けることの大切さを教えている。
世界にはまだまだその可能性を出せずに貧しい生活をしているパイオニアがたくさんいることと思う。毎日食べることに困らず普通に生活ができることに感謝したい。
フィオナのママの得意料理のマトケって何だ?と調べたら、ウガンダの主食ででんぷん質の多いバナナらしい。皮をむいて蒸して潰して、お肉のソースなどと一緒に食すらしい。