諒将

21世紀の資本の諒将のレビュー・感想・評価

21世紀の資本(2017年製作の映画)
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ポスターに「あなたが金持ちになるか、貧乏になるか?この映画が教えてくれる」ってコピーがあるけど、教えてくれません!
でも、現代社会や歴史の授業(先生)が嫌いでろくに勉強をしてこなかったタイプにとって、テンポよく挟まれる音楽と映像資料と共に発見がたくさんあった。(理解したかどうかは別として)フランス革命、産業革命、ロシア革命、資本主義、共産主義。

ベルリンの壁と、東西ドイツの境を混ざって記憶していた自分よりは成長した。ファッションを作ったのも資本主義なんだね。バレンタインやクリスマスの消費ムードは、産業革命から現在までに生まれた、あり余る資本主義エネルギーの捌け口って感じに見えてきた。とても極端な貧富の捉え方。たまに駅でスーモの新築マンションをパラパラめくると、東京の生活がバカらしくなってくる、その感じに近いものが最後まで流れていた。

お金持ちが悪ってわけじゃなくて(19世紀までの貴族は限りなく悪だった。)、経済的な仕組み自体がお金持ちしか勝てないゲームになってる世界にいま生きているってだけ。そういは言ってもタックスヘイブンで税金逃れしてる多国籍企業はこの映画の中で完全に悪者よりなんだけどね。詐欺広告も許しちゃう会社なんて善ではないよね。
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