ひろさん

21世紀の資本のひろさんのレビュー・感想・評価

21世紀の資本(2017年製作の映画)
3.5
働いてもぎりぎりの生活をする多くの人達に対して、一握りの大金持ちがいる社会を、資本収益率(r)>経済成長率(g)の数式で表現したトマ·ピケティの「21世紀の資本」を原作とする映画。
再分配しない資本主義社会は、生まれながらの格差を固定化してしまうことを、色々な映像や学者たちのコメントで分かり易く見せてくれる。
この状況を解決するためには、多国籍企業からの徴税や財産の相続規制の必要性を述べているが、それが子や孫の時代に実現しているかは甚だ不安である。
新型コロナウイルスが世界を席巻している現在、格差が更に広がる可能性は大きいが、再分配を求める声を上げる機会でもある。
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