Yuuki

マインズ・アイのYuukiのレビュー・感想・評価

マインズ・アイ(2015年製作の映画)
4.0
1980年代、超能力者が起こす事件が水面下で増加する中、超能力者ザックが警察に確保された。留置所に現れた研究者スロヴァクは「研究に協力してくれれば君の恋人に会わせる」と提案。ザックは恋人に会うため渋々協力するが、スロヴァクは超能力者の髄液を自分に注入し、スーパーパワーを得ようとしていたのだった!な話

90年代が舞台の、低予算B級サイキックホラーアクション。これ、なかなか面白かったですわ…。80〜90年代の乾いた空気感と、シンプルながら熱い超能力バトル、「スキャナーズ」を彷彿とさせる顔面爆破・人体切断といったゴア描写、印象的な「赤」を多用した画作りのコントラスト、分かりやすすぎるストーリーラインが合わさってとても良い仕上がりになっておりました。良い…。

ザック達が使う超能力は意外と微弱で、銃弾・注射といった小さい物を動かすぐらいの程度。念力で人を殺すとなるともう瀕死になるぐらい体力を消耗してしまうという絶対強者でもない設定もストーリーにいい味出してて良いです。しかし終盤に差し掛かるとザックの怒りのパワーと背水の陣でどんどん強大なものになっていって果てしなく盛り上がっていく!これがサイコーだった!ザックとスロヴァクがにらみ合いながら超能力が拮抗し、お互い血涙を流しながら吐血してうめき声をあげながら少しずつ浮いていくシーンはインパクト大で爆笑必至(本人たちはいたって真面目)!

古き良きゴア描写がとにかく素晴らしかったので、耐性ある人は是非見てもらいたいですね。タイトルロゴやテロップのフォントなども2015年製作とは思えないほど時代を感じさせてGOODですよ
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