菩薩

魂を救え!の菩薩のレビュー・感想・評価

魂を救え!(1992年製作の映画)
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例のすすきの案件のつもりで観たのだがよく分からず。スーツケースに突然人間の頭部(ミイラ)を入れられた法医学生がその人物を弔う為に奮闘する、ってのがメインプロットと言えばメインになるのだろうけど、長編デビュー作だと言うのに猛烈に捻くれた迂回路ばかりを通るので一筋縄ではいかず。アイデンティティの揺らぎやギスギスとした同居人と繰り広げられる冷戦の再現やスパイ大作戦の趣きは『あの頃エッフェル塔の下で』の二章に該当するが、時流の中で踏み止まろうとするも結局流されてしまう人間の儚さに着目した作品とでも理解すべきなのか。何一つ分かりやすくは提示してくれないデプレシャン、意を決して全部観しようと思ってるいるが、なかなか…。
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