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幼な子われらに生まれのhicinemaのレビュー・感想・評価

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)
3.4
家族の在り方


子供の心情がリアルに描かれていて、子役の演技もうまかった。
ドンピシャな家庭の経験がある人には、共感できる部分が多いのでは。
私はまさにそのドンピシャな1人。
それだけ当たり前に世界中どこでも起こっている事柄で、それぞれにもがきながら少しずつ変わっていく個々の心情が、セリフとか景色を使って表していて、2時間引き込まれました。
自分の人生だけど、自然と自分のためだけに生き続けているわけではなくなってくるし、大切な人と一緒にどうやって生きていくのか、大切に思っている人とその周りの人たちとどうやって関わっていくのか。
自分の人生にも反映させて考えられるような映画でした。

ただ、そういう経験のない人には、理解しにくい部分もあるかもしれません。


原作の重松清は好きな作家の1人ですが、重松清感を保っている映画でほっとしました。
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