まりか

シーモアさんと、大人のための人生入門のまりかのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます


監督であるイーサン・ホーク氏は人間として行き詰まりを感じていた。すると、ある夕食会で当時84歳のピアノ教師であるシーモア・バーンスタイン氏と出会う。すると、シーモアの安心感に魅了されたイーサンはドキュメンタリーの撮影を決行する。シーモアの半生やレッスンの様子などを美しいピアノと共に語られる。

私自身全然ピアノを弾いた事がなかった為、もし音楽にもっと詳しかったら楽しめていたのかなと思う。とはいえ、ホーク氏の気持ちが分かるくらいシーモアさんは魅力的だった。ゆったりと落ち着いていてなおかつ、ユーモアに溢れている。そして聞き心地の良いピアノで少しウトウトしてしまった。芸術は何か?大衆に受ける事がすべてなのか?など考えさせられる所がたくさんあった。孤独を愛し、穏やかに暮らすシーモア氏が神様のように見えた。

あとシーモアさんの朝鮮戦争の話を聞いた時思わず泣いてしまった。(兵士にクラシックコンサートを開く話が印象的。)

好きなシーン

・レッスン中、上手くなった教え子に「私より上手くなるのは許せないな。」と笑う所。

・シーモアさんがサラ・ベルナールの話をする所。(シーモアさんもそうだが、どれだけすごい人でも緊張をするのか。)

観終わった後、とても心地良い気持ちになりました。もっと知識があれば楽しめだろうな〜、なんだか悔しいです…
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