デイ

ワンダー 君は太陽のデイのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.7
(長いでーすm(_ _)m)


4年前の私は、まだそんなに映画を観て無くて
読みもしないのに本をたくさん買っていました。

私は特に海外の本を翻訳したものが好きなんですが
私が住んでいる最寄り駅にはしょぼい本屋さんしか無くて
良く隣駅の大きな書店に立ち寄っていました。

目に飛び込んで来た平積みになっていた本があって
ブルーの表紙と男の子の顔の大きなイラスト。
題名は"Wonder"
そして縦書きで
「きっと、ふるえる」
と書いてありました。
パラパラと立ち読みして、すぐさまレジに向かいました。

読み終えて
ふるえました!!

それから、この本のスピンオフ作品が出ていることを知り
でも、なかなか翻訳本が出版されなくて、もう、英文のをAmazonで買ってしまおうか迷いつつ…時は流れ
やっと
「もう一つのWonder」
という本を手にしたのです。

パラパラと読み始めましたが、そしたら、どうしてもどうしても、この映画が観たくなり、観ました。


たくさんたくさん泣きました(T_T)。

そして、映画になぞるように原作本をところどころ読んで、また泣いて…

映画としてのレビューと
原作本のレビューがごちゃ混ぜになりそうですが
「Wonder」という一つの作品としてのレビューと言うことで、レビューを書きすすめて行こうかと思います。

監督は私が大好きな映画の一つである「ウォールフラワー」の原作者であり、監督でもあるスティーブンチョボスキー。

トリーチャーコリンズ症候群により、顔が奇形で生まれてしまったオギー(オーガスト)を演じるのは「ルーム」のジェイコブくん。

ジェイコブくん、やっぱり演技が上手いのよ(T_T)。

日本でいうところの中学校に進学するタイミング。(アメリカではジュニアスクールの中等部)
10歳になったオギーが初めて学校に通うことになり、その一年を描いた物語。

この作品の良いところは、主人公のオギー目線だけでなく、オギーの姉のヴィア(オリヴィア)目線だったり、オギー以外の視点で描かれているところ。

映画にしてしまうと駆け足感がぬぐえないけれど
女性の先生を男性にしたり、ヴィアのカレシのジャスティンを黒人にしたり…
オギーのまだ5歳ぐらいの話をカットしていたり(これは仕方ない…)と、ちょっとしたチェンジはありましたが、
原作の良さを損なわないように大切に大切に作られた作品だと思いました!!

原作者のR.J.パラシオも絶賛していましたね☆!

なんと言っても、この映画のジュリアロバーツ!!
素晴らしかったです!!
ジュリアロバーツの指を見ましたか?
爪を短く切っていて、ネイルもしていない、おうちのことをきちんとしている"母の手"でした。

母は優しく、強く、大きな愛で包んでれる偉大な存在だ。
そんな役をジュリアロバーツは見事に演じていたと思います。

パパ役のオーウェンウィルソンはどの映画を観ても同じ喋り方に見えてしまい、同じようにクチビルを"◎"って形にするのだけれど(笑

でも、ジュリアロバーツとオーウェンウィルソンは本当の夫婦に見えたし、本当の両親に見えました。
二人の大人の演技が光ますね☆

オギーのハロウィンの件(くだり)なんて、何回観ても泣いてしまうし
やっと出来た親友だと思っていたジャックによる裏切りの言葉。

ああ…(T_T)。
オギーに教えてあげたい。
"人はね…心に思っていない事を言葉に出してしまう事もあるんだよ"
って…。

姉のヴィアの気持ち。
決してヴィアは弟オギーの事を恥ずかしいとは思ってはおらず
でも、両親…特にママがオギーに対してかかりっきりで…それゆえの孤独感。
「ママ!たまには私を見て!!」
って思う気持ち。
唯一分かってくれていたおばあちゃんも死んでしまってもういない。

ハイスクールに入ったとたん、親友のミランダが距離を置き始め、胸がザワつく。

ミランダはミランダでオギーの事を本当の弟のように可愛がっていてくれたのに…。

コニーアイランドの砂浜の夕暮れ時。

愛犬デイジーの死。
泣いているパパにそっと寄り添うオギーの姿…。

私の泣きポイントetc…。

サマーという女の子が思い描いていた通りの女の子でした☆
言い方悪いけれど、白人では無くて有色人種であって欲しかったから。
(オーガスト(8月)と言う名前とサマー(夏)繋がりで仲良しに☆)

一人ぼっちでランチを食べてるオギーの席にやって来たサマー。
サマーの友達みんなはサマーの行動に最初は戸惑いながらも、
やがて、ランチの時にオギーの周りにはたくさんの子たちが座るように。

それは、オギーが顔以上に魅力があるからなのよね☆
理科が得意だったり、頭の回転が早くて、パパ譲りのジョークが上手い。
"人としての魅力"がたくさんだから。

サマーキャンプの花火。
色々あったけれど、
でも、また友達が増えているよ?オギー(T_T)。

オギー、もう宇宙帽を脱げるね☆
きっと大丈夫☺️


これもアメリカだからなのかなー。
だって、アメリカは肌の色がそれぞれあって、家庭に事情を抱えている子もいるでしょうね…。
多様性を受け入れることの大切さというか…。

オギーは"ある意味"幸せだと思うの。
家族の愛が満ち溢れているんだもの。

トッシュマン先生(校長先生)の温かさ…。


"人は見た目だけじゃない"という話では無くて、
"人としての"幸せとは?"を考えさせられる作品なのですよ。
実は…
だから、子供が観ても大人が観ても(原作本を読んでも)、心揺さぶられる作品なのだと思うの。

ヴィアが言った
「うちはオギーが太陽で、私たちはオギーの周りをまわっている惑星だ。」
って。
「君は太陽」のサブタイトルがここで利いて来る!!

色んな人に観てもらいたい作品だと思います。

人には優しくしましょうね☆
人に優しい人間でありたい私です!!(なかなか難しいけれど)


その他あれこれ…

画がもう好き☆
ニューヨーク郊外の街並みも素敵でしたー♪

ママの描いたイラストも素敵だったし(私、イラストが入った映画が好きなんです☆)

ヴィアちゃん、トリンドル玲奈さんの若い頃を彷彿とさせる…飛び抜けて可愛い!って感じの可愛さが無い可愛さ(?
ジャックも可愛いかった☆
ジュリアン、イメージ通りの子だったなー。
ワンコのデイジーちゃんも可愛いかったなー(T_T)。



最後に
ドッジボールって、イジメのスポーツですよね??
絶対にそう!!


短くまとめられませんでしたm(_ _)m。
ここまで、読んでくださったかた、本当にありがとうございます。
デイ

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