いじめや差別がテーマのお話は、沢山ある。
家庭が密室なら、学校だって会社だって密室なのだ。
だけど、家族と呼べる以外の存在がいる場所は「社会」
これは、初めて「社会」に出た子が
自身を損なわずに、生きる術を見つけるまでの話。
主役のオギーが学校へ行くのと 同時進行で
姉のヴィア
親友“だった” ミランダ
オギーと親しくなるジャック
…それぞれの目線で “新学年”が語られていくところが面白い。
すべてが 弟オギーを中心に回る家で
“良い子”をやってきたヴィア
ヴィアと疎遠になってしまい 戻るきっかけを失ったミランダ
気づかずに オギーを傷つけることになるジャック
ここに 親目線が入ってないのが素敵♪
ヴィアが 家族を
太陽(弟)と
その周りを回る惑星(両親)に
喩えている通りに
オギーは そのままで
太陽のままで
ここに居たい!と言った通りに
彼の宇宙は 出来上がっていく
そこに 居られない者は、別宇宙へ行くし
居る者は皆、太陽の方を向いちゃう♪
時々、勘違いヤローのこと
「世界が自分中心に回ってる」なんて言い方するけど
…こちとら 世界どころか、宇宙ですからねぇ♪
密室というにはちぃと広過ぎるんだわ^_^
新しい社会に出るたび
“フツー”と闘う わたしたち
オギーは みんなに合わせて
「僕は普通じゃない」というけど
その実 “フツー”なんて、どこにも、だれにも
“ない”と知っている
フツー=全員どこかヘン
いわゆる「障害(者)」を
“人と違う何かを持ってる人”と見るなら。
眺めは全く変わってくる。
さりげなくチューバッカが登場するあたりがまたイイ♪