こうだい

ワンダー 君は太陽のこうだいのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
5.0
誰もが誰かに感情移入できる、絶対泣ける温かいファミリードラマ!主人公の成長物語だけでない、多角的な視点を取り入れた作品!余韻の残るほど後味の良い映画です!

ストーリーは予想通りに展開していきますが、この映画には突出した2つの良さが有ると思います。1つ目は、共感性の高い登場人物の豊富さ。
・まずは、顔のせいで避けられ、いじめられる主人公のオギー
・大好きな弟に手一杯の両親に対し、孤独を感じる姉のヴィア
・オギーと友達になったが、元居たグループの子に唆され、強がって影でオギーの悪口を言ってしまったジャック・ウィル
・別人になろうと思って、新学期に親友のヴィアと疎遠になってしまうミランダ
上記4人の視点からストーリーは進んでいきます。さらにお父さんやお母さん、子供にありがちな、いじめっ子のジュリアンなどなど、現実に居そうな共感性の高いキャラが多く、必ず誰かに感情移入できると思います!

ここで2つ目。それは、丁寧で細かい感情表現です。子役の演技が皆本当に素晴らしいです。台詞だけで無く、表情からひしひしと伝わってくる演技力。そのおかげでスムーズに感情移入でき、僕は3回泣きました。

『スター・ウォーズ 新たなる希望』のオマージュも多々入っているので、ファンなら結構楽しめると思います。(普通にチューバッカ出てきます(笑))

大人でも初めてオギーの顔を見た時に、衝撃や戸惑いを隠すのは難しい事だと思う。しかし、そこで万人の様に避けてしまっては誤解すら解けないままだ。この映画のように正面から衝突して価値観の違いを理解し合うことで、人間は成長していくのだと思った。
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