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ザ・ブック・オブ・ヘンリーのめるのレビュー・感想・評価

3.6
去年の夏に「今日は美少年を愛でる日!」と決めサムネにつられて観始めたら意外なストーリー展開に衝撃を受けた。

お母さん、長男のヘンリー、次男のピーターの3人家族。
ギフテッドのヘンリーが株で家計を支えていてお母さんは世間体を保つために働いている。お母さんがヘンリーの許可を得て行動していたり、ゲームばかりしているお母さんをヘンリーが止めたり、親子の関係が完全に逆転している。
しかも、たまにこのふたりが夫婦のように見えてものすごく奇妙なかんじ。

そして、まさかのヘンリーが途中退場。
そこからがこの映画の本筋。

家族設定だけでも突拍子もないのに、お話は隣の家の好きな女の子を親のDVから救うためにヘンリーに代わってお母さんに殺人計画を実行してもらおうというもの。
言い換えれば、お母さんの自立の話。

どんなに天才でもヘンリーは子どもだし、考え方も浅はかだったと思うのだけど、皆さんはどう思いますか?
お母さんが思い止まるのはヘンリーの想定内だったとは考えにくいけど、もしかしたらもしかして……
とにかく最後はハラハラの連続だったけど、丸く収まって良かった。


この美少年が『IT』のジェイデン君だったことに観終わってから気づいた。天使のように愛らしくて整った顔立ち。
ジェイデン君の演じるヘンリーがただの美少年じゃなくて200歳くらい生きていてもおかしくないほど大人びて見えたから、ポーの一族のエドガーを演じたら最高だろうなって勝手に妄想してた。
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