ShoM

影の軍団 服部半蔵のShoMのレビュー・感想・評価

影の軍団 服部半蔵(1980年製作の映画)
-
服部半蔵は2人いた! 『真田幸村の謀略』に連なる自由(トンデモ)な東映流時代劇。

テレビ時代劇から東映京都に凱旋した工藤栄一は、山村聰、緒形拳、藤田まことと必殺シリーズの主要キャストも連れてきた。

アメフト忍者対戦は微妙だけど、影を強調したライティングと画面構成が美しく、効果音を強調した殺陣も格好良い。矢島信男特撮監督の“櫓崩し”も圧巻。

盗賊に身をやつし権力へ復讐していく下の半蔵(渡瀬恒彦)、大望を抱く野心家の上の半蔵(西郷輝彦)。武と智・野卑と高潔の対比は良いが、上の半蔵の方の存在感が薄い。

黒塗りで火を吹く敵役・甲賀次郎兵衛は緒形拳。設定もさながら強い眼力と印を結ぶ低い声と存在感抜群。

クライマックスで羽ばたくハトはジョン・ウーよりも早く、渡瀬恒彦の雄叫びでBGMを切りエンドマークが出るのはニューシネマ的。
ShoM

ShoM