ご存知、スティーブン・スピルバーグ監督のSF映画の金字塔的な作品。人類と宇宙人との交流を描く。
初めて観たのは小学生の頃にテレビ放映にて。思い出のあるシーンは幾つもあります。
追跡するパトカーを尻目に悠々とUFOが夜空に消えていくシーンで、彼らが圧倒的に高度なテクノロジーを保有していることを見事に描いています。
インドではUFOが発した5音符が聴こえてきた方向を一斉に指差す群衆のシーンで、未知なるものへの期待が高まります。
また、宇宙人に導かれてデビルズタワーに行こうとする主人公役のリチャード・ドレイファスとその妻役のテリー・ガーのすれ違い。
そして、宇宙人との5音符を基本とした交信シーンは、生態系も文明も違えど宇宙に存在する生命体には共通の感性があることを伺わせて感動的です。
今、観ても母船UFOのゴージャスなデザインは秀逸です。CGが発達していない時代の特撮だと考えると改めて感心します。
宇宙人が何故、地球に来たのか、行方不明の人達がどうして一緒にいたのか等は本作では些細なことに思えました。
未知なる高度な異星文明との第三種接近遭遇を描いたこの映画に胸躍らせた少年時代を想いつつ、いつの日か未知なる存在との平和的な遭遇を夢見ています。
