ミルピエ パリ・オペラ座に挑んだ男のPonsのレビュー・感想・評価

階級制度を壊したり、ハーフのダンサーをプリンシパルにしたり、若手を抜擢したり、オペラ座の古い体質に挑んでいる以上、いろんな軋轢や、同時期に就任したらしい総裁との協力と相反など、色んなことがあったと想像できるのだけど、ドキュメンタリーであるが故か、そういう裏側までには迫り切れてない気がする。この手のノンフィクションの限界か…。
ただ、知らない世界を垣間見る興味深さはある。最後、新作の開演のときにミルピエのアシスタントが見せる表情が秀逸。やり切った感、充実感が半端ない。