邦題が全部ぶち壊してる。たった一言作戦名をぽつりと置いてるだけの原題の方が、重みが伝わると思う。
占領下の国で生きる恐怖、悲しみ、憤りが間接的にではあるけど伝わったし、ここまでしないと同盟国と認めなかった連合軍の驕りっぷりに腹が立つ。実際はそう簡単な話ではないような気もするけど。ハイドリヒが死んだところですぐにナチスが瓦解するわけでもなく、ただただ人の命が失われただけという凄惨な現実に打ちのめされる。ハイドリヒを殺したところで何になる?第二の彼が生まれるだけだ!というセリフには大いに共感。それでも隣人が虐殺され、国が滅茶苦茶になっていく有様を指を咥えて見てるだけっていうのには我慢ならなかったんだろうな。その熱い想いと結末の温度差がやりきれない。