じう

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のじうのレビュー・感想・評価

4.0
しんどい映画だった。
史実ベースということもあるが、わかりやすいドラマもないし、ヒーローも巨悪もいない。ハイドリヒの暗殺には結果的に成功するけれども、だからと言って何が変わるわけでもない(レジスタンスたちも「どうせ代わりが来るだけだ」と作中で言っている)。
仮に暗殺に失敗した、あるいは決行されなかったとしても、チェコ人の虐殺は違ったかたちで行われていただろうし、結局のところ、「誰も救われようがなかった」という事実だけが後味として残るやりきれない作品ではあるが、それでも深い余韻が残る。
じう

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