はんぺん

RAW〜少女のめざめ〜のはんぺんのネタバレレビュー・内容・結末

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

絵が綺麗で見てて飽きない
親からの抑圧から解放されることによる少女の目覚め。時間が経つにつれ自身の欲望が曝け出されていく様はやはり恐ろしい。
解放的なテーマが大きいからか全体的に欲望が大きく描かれてた気がする。場面も面白い画が多かった。作品の奥底のテーマはとても生物的なところにある気がした。最初のシーンでは親から抑圧を受け支配されているが学校に入ると上級生から自由の道だと言われパーティーへと導かれる。ここはまさに家畜の解放のような場面だと感じた。道中四つん這いになりながら進ませられるところは獣のように見える。そして禁じられていた肉を口にしてより本能的になっていく。姉との喧嘩の場面では口にタオルを噛ませられて、より獣になったということが強調されているように感じた。ラストシーンで血統によって決められていたことを知るがここも自身の遺伝子にある本能には逆い難いということを意味するのかもしれない。
全体的に見やすい構成だったし、痛々しい場面も多々あって個人的に大満足でした。でももっと食いまくるのかと思ったらそんなに死ななかったからそこだけ残念かも。
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