RAW〜少女のめざめ〜のえらいのネタバレレビュー・内容・結末

カニバリズムを描写する映画ってシリアルキラーでサイコパスな主人公がベターな印象だがこの作品は全然違うが故とんでもなく切なくてやり切れない気持ちにさせられ、凄く辛い。こういうの大好き。

ドラッグムービーでジャンキー達が離脱症状により激しい精神+肉体的苦痛に藻掻くシーンを彷彿とさせる場面が良い。
依存対象が薬物でなく人肉に代替されているのかと。

快楽や欲望は果てしない、完全に抜け出すには生き地獄にも程がある。身体が覚えた快楽の抑制に心の持ちようなんてなんの役にも立たない。

よりにもよってまだうら若き乙女が…というのが痛々しいくって、これが小汚いオッサンじゃ成り立たないってのが…ズルいなぁ。そこがまた癖(へき)に刺さる要素として最大級。