経年変化

繻子の靴の経年変化のレビュー・感想・評価

繻子の靴(1985年製作の映画)
3.6
書き割りをはじめとした空間背景に費やされたマンパワー漲るアナログ要素、被写体の運動を最小限にカメラの機能を活用したデジタル要素の化学反応。
これらとカメラ目線演技の無機質さとが相まって、オリヴェイラ作品が内包するパーソナルな命題への試みが鮮明かつ分かりやすい形で炸裂しているイッポン。
まあ正直楽しめたかどうかって事よりも無事完走できた事に安堵。揺れる船上パート、朝日ホール。