410分、わたしの腰よく耐えた。
絶対寝るだろ(むしろ寝てよい)と思ってたけど寝なかったし面白かったー。
クローデルの大作戯曲の、ほぼ完全な映画化(文庫がそのままシナリオになったとか)。登場人物は絢爛な衣装を身につけ、お互いがほぼ正面を向いてせりふを語っていく。感情が交わされているはずなのに視線は交わされず、見ている(スクリーンの外の)観客の目から跳ね返るようにして相手の視線を掴み取る。
途中で「長さといい、立ち位置といい、これ歌舞伎だな」と思ったんだけど、クローデルはヨーロッパへ歌舞伎を紹介した張本人であり、日本駐在中にこれを書いたとのことで、あながち間違ってなかった。
お芝居を見るときって三次元で立体として捉えているのに、それを映画の中に落とし込もうとすると完全な面(二次元)になっちゃうのが面白い発見でした。