たかちゃん

繻子の靴のたかちゃんのレビュー・感想・評価

繻子の靴(1985年製作の映画)
4.7
オリヴェイラの85年、上映時間7時間に及ぶ作品。ほとんどクローデルの戯曲通りで、オリヴェイラは脚本ではなく翻案である。台詞は詩のように美しく、役者は視線を合わすことがほとんどない。従ってカメラの切り返しはなく、アップもない。フルショットの長廻しで、次のシーンではその間の出来事が省略されている。本作は不況に名を借りた植民地化思想が根底にあり、本作と対を為すのはネルソン・ペレイラ・ドス・サントスの『主人の館と奴隷小屋』(01)である。
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