TheHIROTA

浮雲のTheHIROTAのレビュー・感想・評価

浮雲(1955年製作の映画)
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登場人物の不安定さと漂い続ける有り様をまじまじと見せられる。そこには生きる意味も死ぬ理由も、一緒にいる意味も別れる理由も本当のところはないのかもしれない。結局は感情だけが残る。もう変わることのない過去はくっきりとし多かれ少なかれ現状に悩み、未来の不確定さに耐え続けなければならない。そして人は思い出と共に生き死んでいく。
観賞するときの状態によりあほだなって笑えるときもあれば、辛い見てられないとなるのでいい作品だなと思う。
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