ひろりこ

戦場のメロディのひろりこのレビュー・感想・評価

戦場のメロディ(2016年製作の映画)
4.1
鑑賞記録&感想
【初視聴】
この作品を教えてくれたゆうそらさん。
감사합니다 🍀

“韓国版サウンド・オブ・ミュージック”とも評され、実話をモチーフに様々な喜怒哀楽を盛り込んだ深い余韻の残る感動作。

朝鮮戦争が、すべてを奪った。
しかし子供たちは、歌で戦いつづけた─

ずっと観たかったこの作品、絶対に泣いてしまうとはわかっていたけれど、最初から最後までいったい何回泣いたのだろう...?

東西冷戦の中、1950年から3年間にわたり、同じ朝鮮民族同士が互いに殺しあった泥沼の朝鮮戦争。
韓国と北朝鮮では合わせて約66万人の兵士と、約200万人の民間人が命を落とした悲惨な戦争。現在は休戦中なだけで軍事境界線(北緯38度線)を境に戦争は未だ終わってはいない。

まず冒頭の両軍による激しい戦闘シーンには息を呑む。
主役のハン・サンヨル少尉を演じるのは『弁護人』『名もなき野良犬の輪舞』現在公開中の『非常宣言』にも出演しているイム・シワン。
そして、天才子役から演技派女優へと成長したコ・アソン、個性派俳優のイ・ヒジュンらが脇を固める。
3人とも迫真の演技でしたね。

父母を戦争によって失い、または生き別れとなり、孤児となってしまった少年少女たち(ソルリン児童合唱団)の戦争終結を願い、愛する祖国の歌を青空に澄みわたるような綺麗なハーモニーで合唱する姿に心が締めつけられる。

大人たちが起こした戦争なのだから子供たちは何もしていないし責任はない。

懸命に生きていたお兄ちゃんと妹のスニの兄妹の愛の絆をけして忘れない...

『私たちが失ったものは夜空の星になった』

星になった
牧童たちの笛の音は
昔 そぞろ歩いた川辺
谷から谷へ響き渡る
露に濡れた草々
夏が過ぎ花が散れば
愛しのアニー・ローリー
君は去り 私も去らねば
いつ戻るのか
牧場に また夏が来て
あなたと過ごした日々
その後 谷が雪で覆われても
歳月は流れ去っても
私はこの地で生きていく
愛しのアニー・ローリー

🌼劇中歌『アニー・ローリー』『ダニー・ボーイ』少年ふたりの同時歌唱より。
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