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ジェーンへの手紙
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『ジェーンへの手紙』に投稿された感想・評価

ゴダール的強弁(言いがかりとも言う)&牽強付会の一典型(『映画史』もそうですよね)。映画として面白いとか面白くないとか、であーだこーだ言うもんでもない。興味深い、とでも言っておく。その辺込みでの点数。当時熱烈な毛沢東主義者で反=帝国主義者かつブレヒト主義者だったゴダール(とゴラン)が『万事快調』でのジェーン・フォンダが気に食わなかったってことだろう。「直線的な迂回」「並外れた月並みさ」ってセリフがいかにもゴダール的なやり口及び言い草で印象に残る。生産的なひねくれは必要だ。にしても、これを観たジェーン・フォンダはどう思ったんすかね。
ゴダールマラソン。
そろそろ政治映画期を抜け出せそう。

前作「万事快調」に主演していたジェーン・フォンダへ宛てたメッセージの体裁をとっている。
ジェーン・フォンダがベトナムを訪問した際の写真を題材にして、ジェーン・フォンダが映るこの写真のイデオロギー的機能を批判する52分間。動く映像はなく、スチールの組み合わせの映像と隙間のない論説でひたすらに構成。
前作から取り上げられている、”革命闘争における知識人の役割とは?”という問いに対して、「万事快調」の内容を絡ませて、ジェーンが映る写真を批判する形で提示していく。一方的な女性批判は、女性嫌悪的な思考を感じるものの、彼女自身を批判するのではなく、この写真の機能自体を批判していることは強調されている。
ジェーン自身は使命感をもってアメリカ政府に抗議するためにベトナムを訪れているが、結果的には「行動している女優」として消費されているのだが、彼女自身の問題ではなく、写真がどのようにメディアで使われて、世の中に伝わっているかの機能を批判しているということか。
ジェーンの写真の表情については、「万事快調」や「コールガール」同様に”悲劇女優の表情”だといい、さらに父親のヘンリー・フォンダの表情にも言及する。”我故に我考える”。
あと、写真のアングルが下からのアングルだということに目をつけて、オーソン・ウェルズの下からのアングルの多用について各シーンを引用して、威厳さを強調していると触れていた。
※ゴダールの「映画史」は、こんな感じの展開なんだろうな。

1枚の写真から、具体的な深掘りがなされているので、これまでのジカ・ヴェルトフ集団の思想をわかりやすく提示はしていると思う。

ただ、今作を見て、ゴダールはより”現代アート”的なコンセプト理解あってこその作品である、と改めて痛感。
これ以降の作品は、アート表現としてどのように作品を捉えるかに重点を置いて臨みたい。
直接的な迂回、仮面舞踏会

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