豚肉丸

ロリータバイブ責めの豚肉丸のレビュー・感想・評価

ロリータバイブ責め(1987年製作の映画)
4.9
少女を誘拐しては毒を飲ませ、死の瞬間をカメラに収める猟奇的な連続殺人犯に、彼氏を探している少女が誘拐されてしまうお話

タイトル詐欺にも程があるんじゃないかと見る前は思ったんですが、見てみると確かにこのタイトルしかないなと納得。この映画の内容を簡潔に表していて、しかも絶対に頭に残るタイトルって完璧すぎる。
でもこの手の映画にしてはいっぱい人は死ぬし血も出てくるので、事前情報がタイトルだけで見始めた人は可哀想な目に遭ってしまうんじゃないでしょうか…

まず何と言っても、部屋が素敵。この映画で舞台となるのはちっちゃなコンテナなんですが、そのコンテナには写真が壁を埋め尽くすほど貼り付けられている。しかもその写真は、全部少女の死に際の顔。口から血を吐き出して、恨むようにカメラを睨みつけている表情の写真が、壁全体に貼られている。絵面がかなり強くて、この映画を見てしまったら多分一生忘れられない。しばらくはあの顔たちが夢に出て来るんだろうな……
あと殺害までの流れもとても怖い。バイブで責めながら突然口に白色の毒を入れ、白色の毒を血と一緒に吹き出して死んでいく様は普通にホラー映画だった。
ストーリーはかなり暗く、いじめ問題や処女の喪失など様々な問題が出てくるけど、結局これは少女が一歩先へ踏み出していく物語だった…のかな?

少女がトレーラーから出てきてジャンプして屋上から飛び降りたかと思わせて、交差点で寝転がってるシーンに変わるところは、感情が一瞬のうちに揺さぶられ「すげえな…」となりました。
そしてその後、交差点に落ちてる動いているバイブにズームアップしていくのは絵面的にもかなり面白く笑ってしまった。
豚肉丸

豚肉丸