かつて屠殺場だった海辺の観光地(地面掘ると牛の骨がごろごろしてる)に帰ってきた家出娘が過去の殺人事件に挑む。もっと横溝正史的陰惨な話にも出来たはずだが、明るい音楽と相まって、大人の夏休み映画といった…
>>続きを読む原悦子は陰のある役が似合う。オカリナの浜辺の歌が良い。渡辺とく子のジュリエット・ベルト感。一人の少女の死がミッシング・ピースになっていろんな人間にぽっかりと空白を与えている。アトム・エゴヤン「エキゾ…
>>続きを読むある事故で“人生が狂っちゃった”人たちのミステリー調ポルノ。かつて屠殺場があった海辺は観光地になり病院が建ち景色は一変しているが、その下には牛の骨がゴロゴロ埋まっていてグロテスクな呪いの磁場が働いて…
>>続きを読む屠殺場の跡地が病院というだけでも感無量の設定(そういう土地)、己の欠片を延々と探している人間たちがこの場所に。屠殺場の血はヒロインの初潮の思い出とともに鉄管を通じてそのまま海に流れていく。ラストは「…
>>続きを読む中心がぽっかりと不在の穴が開いている、その周りにはドーナツのようにただぼんやり存在している人たちがいる。彼彼女らは「もしこの暗くて深い穴がなければ人生が狂うこともなかったのに」という後悔と痛みを飲み…
>>続きを読む射的がやたらうまい娘が帰ってきた。夏には何かが起きる予感がするんる〜。見つからない死体を探し続ける男と女。屠殺場から流れ出る血。牛の骨で死んだ少女。全てが「ひと夏」という言葉で魔法みたいにキラキラ…
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