現実と過去の記憶が入り交じり靄の向こう 黄泉のぎりぎり手前の深淵を触れそうに彷徨う独特の浮遊感。ひとつひとつの場面と余白がアートのように衝撃的で印象深く 零れて手に受けとる言葉の引力と余韻に導かれ…
病に冒され死を悟った老詩人が命懸けで国境を超えてきた難民の少年と過ごす最期の一日。独特なロングショットの長回しで切り取られていく世界は、とてもゆっくりとした時間が流れ、詩的情感にあふれている。どこと…
>>続きを読むこの映画の感想を述べるに相応しい言葉をわたしは今は持ち合わせてない、と思うくらい、ここにあるのは映像に負けない言葉の強さ。言葉を聞き漏らさないように必死になるし、長回しで作られた映画は永遠に近い時間…
>>続きを読むブルーノガンツとイザベルルノーがとてもロマンティックで素敵だった。
ガンツは燻銀のカッコ良さがあったなあ。
入院を翌日に控えた詩人。
勝手な窓拭きで稼ぐ子供達の集団が、
警察に追われているところを…
このレビューはネタバレを含みます
昔NHK名画劇場で観た作品なのだが、老人が現在から過去へタイムスリップ(?)してかつての恋人を訪ねる(?)という曖昧模糊としたストーリーが淡々とした長回しで描かれており非常に退屈。全編敷居の高いアー…
>>続きを読むこんな美しい映画他にあるか…。冒頭の海に子供達が飛び込むシーンからもう引き込まれる。ジャズボーカルの音楽が物語を誘う。
全体に画面の白と黒の配置が絶妙に計算されてるし、中盤の船のダンスシーンの映像の…
【現在と過去を自由に往還する】
人生の終わりに近づいた老詩人が、旅に出ようとして少年と出会うというお話です。
アンゲロプロスの映画なので、進行はかならずしも分かりやすくありませんが、アルバニアの…