いつも渋いブルーノ・ガンツがこんなに優しく笑っている映画は初めてだった。
「旅芸人の記録」は過去と現在の繰り返す過ちを円環構成にしていた。
今作では死期迫る老人と少年による繰り返す生と死の円環を感…
このレビューはネタバレを含みます
リーフレットより
「あくまでもアレクサンドレは現実の人であって、過去を呼び出してもそこに浸り込む事はできない。過去の夏の日に現れる彼は黒いコートをまとった白髪まじりの老人のままで、当時の若者の姿に…
久々に見返す。アンゲロプロスのどや感が薄くて、一番好き(未見作もぼちぼちあるが)。
幽明の境をふらふら彷徨するような雰囲気や死出の旅路、難民など現代史の重さが背景にありながらも、海の向こう(の言葉)…
思うことが多すぎて考えが全然まとまっていないけど、「人生は美しい」と言うにはこの映画が最高の方法だと思う。
記憶も現実も幻想も場所も時も全てが柔らかに混じり合っていく、確かに自分好みな映画。初テオ…
死を前にした詩人が永遠に近づいた日
現実と記憶が交錯し、詩人アレクサンドロスは旅立ちの前に言葉を探します。アルバニア難民の少年から知らない言葉を買って。
テオ・アンゲロプロスの現代劇は初めて。な…
死が間近のおじいさんの最期の1日。
幻想的でとても美しい映画だった。同監督『霧の中の風景』で衝撃を受けたカメラワークも再び。
死を悟ったおじいさんと少年の、夢と現実の入り混じった儚い旅に胸を打た…
例えば人生最後の日が来たら僕は何を考え、誰とその瞬間を迎えるだろうか。
ある詩人は戻れないかつての輝かしい日々に思いを馳せ、明日の見えない生活をする孤児と流れる時に身を任せる。
家族、愛犬、そして思…