このレビューはネタバレを含みます
不治の病にかかり、全てに別れを告げる詩人・アレクサンドロス最後の一日。
愛犬の引き取り手が見つからず、あちらこちら巡ったら、アルバニア難民の少年に出会う。
少年を国に送ろうとするが彼から離れずついてくる…。
時空を超えた永遠と一日の旅が始まる。
奇跡的!超ド級の傑作。
歴代パルム・ドール受賞作品の中でも屈指、飛び抜けて素晴らしい作品。
泣くとか笑うとかそういう感情をはるかに超越して尊い。
意図していてもここまで完璧に作り切れる作品はなかなか見当たらない。
死へ向かう人と隣り合う人間賛歌の寓話性がまたいい。
一点惜しいのは、死体の口がわずかに動くところ(笑)
いや、本当にすごい。神がかっている。