おまめ

永遠と一日のおまめのレビュー・感想・評価

永遠と一日(1998年製作の映画)
5.0
かつて映画を見ながら、もしくは今まで生きていて、こんなにも穏やかな呼吸をしたことはなかったかもしれない。

道路を真横から捉え、街灯が端に高く光り、そこを水平にバスや人々が行く。自分が思い描いたことのある映像が出てきて、それが自分が想像していたよりも素晴らしく、この映画に在って幸せだった。

バスの中、哀しみを分け合う老人と子供、赤い旗を掲げるのに疲れてしまったのか眠る若者、ただそこにいるバスの係員。この映画の包容力に溢れたシーンだった。

永遠と一日。a eternal dayではなく、eternity and a day。明日のときの長さは、永遠であるし、一日でもある。
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