ネムル

永遠と一日のネムルのレビュー・感想・評価

永遠と一日(1998年製作の映画)
5.0
久々に見返す。アンゲロプロスのどや感が薄くて、一番好き(未見作もぼちぼちあるが)。
幽明の境をふらふら彷徨するような雰囲気や死出の旅路、難民など現代史の重さが背景にありながらも、海の向こう(の言葉)への憧憬が物語を牽引する。この不思議な明るさに救われる。

バスのシーンに泣く。まあ意味わからんが、その有無もいわせぬ強引さにやはり泣く。
見知らぬひとの結婚式の大盛りあがりに闖入して、犬を押し付ける厚顔無恥さにも泣く。
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