芸能人のスキャンダルを追っているフリーライター（阿部徳昭）が、女性アイドル（水島美奈子）の覚醒剤所持疑惑を探っていく。芸能界の暗部をテーマに取っている、日活ロマンポルノ。響京介の官能小説を原作に取っている。
レイプ集団に拉致されたアイドル歌手をダシに使い、トップ屋が事務所に陽動作戦を仕掛ける。阿部徳昭の役作りが素晴らしく、次はどのような行動を起こしてくれるのかと、ワクワクさせられる。なお、百恵という名の人物は出てこない。
「何故、女性アイドルは芸能事務所の傀儡になってしまうのか？」という、業界内のタブーに触れているところが醍醐味。「清廉潔白なアイドル（虚像）を演じること」について、アイドル自らが拒否反応を示しているようなシーンも登場する。
ハードボイルド路線の乾いたタッチが、独特の空気感を作っている。水島美奈子のツルツルの美肌とスレンダー・ボディも見目麗しく、眼福にあずかることができる。
