りょーこ

1944 独ソ・エストニア戦線のりょーこのレビュー・感想・評価

1944 独ソ・エストニア戦線(2015年製作の映画)
3.4
てるるさんオススメ戦争映画

良作『アンノウン・ソルジャー』に似た、名も無き兵士達の戦場での物語ですが、こちらはよりキツかった。

国名くらいしか知らないエストニアでのお話。



1940年。
ソ連に併合されたエストニアをドイツが占領する。
そのせいでエストニアは、両国に兵士を取られることに。

1944年。
ソ連赤軍が攻めてきた。
戦車や機関銃などによる激しい交戦が続き、両軍多数の犠牲者を出す。

9月19日。
ドイツがエストニアから撤退して……



両国から命を毟り取られるエストニア。
ただひたすら耐えて、あっちにこっちに攻め入るのみ。

同じ国の者同士で殺し合わなければならないなんて…
いや、そもそも人間同士殺し合うことが異常なのだけれど。

そんな暗くなる作品ではありますが、休憩中のじゃれ合いや、民間人との交流、肝っ玉母ちゃんの登場などを上手く挟んでいたのは良かった♪

兵士たちも、ずっと誰かに手紙を書いていたり、双子の補充兵がやって来たり、格好良いスナイパーもいたりと個性的!

そしてなによりイケボ率が高い(〃∇〃)
エストニア語とロシア語とドイツ語が飛び交うのですが、どれも語感が好みでした~
聞き分けられてないけど(笑)

生きる為、家族の為、翻弄されたエストニアの名も無き兵士たち。
こんな歴史があったということを、知ることが出来て良かった。

薬莢も出てたし戦闘シーンも大迫力!
ドラマパートの挿入も上手く、オススメです。
りょーこ

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