公開35周年を記念して、最新4KリマスターでPART1〜3を1週間毎にリバイバル上映してくれるという夢企画。もう、毎週劇場に足を運んではゲロ泣きしている!!
PART2は過去にレビュー済みの為、今回はスキップ。
シリーズで唯一、当時の劇場上映に間に合った本作。あれは中一の夏休み。PART2をすっ飛ばしての鑑賞だったけど、そんなの抜きにしてめちゃんこ面白かった。
マーティとドクによる、タイムトラベルの最後の舞台は、1885年の西部開拓時代!!
押し寄せるネイティブ・アメリカン(*劇中はインディアン呼称)!追い掛ける騎兵隊!マーティの背後に仁王立ちの熊!ガソリン漏れ!未来に戻れない!どうやって時速140km出すの!?機関車でしょ!?
果たして、ドクとマーティは1985年の現代に戻れるのか——!?
本来BTTFシリーズの醍醐味とは、永遠のマンネリズムである。3作通じて、時代は違えど同じキャラクター(もしくは血縁者)が、同じような場面で同じようなセリフを言う。
しかし、そうは言っても3作それぞれに違った魅力があるのも事実。
本作は何と言ってもドクが主人公であり、彼とクララの恋物語がメインで描かれている点が魅力的。
お互いに空想科学に夢を馳せ、こんなに相性の合う異性と出会った事がなかったからこそ、ときめく想い。
ぬはーーーー!!
大人なのにピュア!!
そして、ビフの曾祖父であるビンフォード・タネンとの荒野の決闘がアツイ〜!!
クリント・イーストウッドの「荒野の用心棒」オマージュや、マーティの鏡越しの「タクシー・ドライバー」オマージュ等、映画の小ネタも盛り沢山。このシーンでは、マイケル・J・フォックスのすべすべお尻もチラリ。
何度も観ていたのに、今回初めて気付いた違和感。あれ?ストリックランド保安官が決闘後のタネンの逮捕シーンに出てこない…。調べてみると、未公開シーンとなっているが、ストリックランド保安官はタネンに撃ち殺されている…!?
ぎゃーーーー!!
未公開にしないでっ!!
これはやっぱり円盤買わにゃならんな。
終盤、時速140kmを目指して爆走する機関車シーンのハラハラドキドキ感は堪らない!!
未来は白紙だ。
そうだ、未来は何も決まっていない。
僕達自身で創っていくものだ。
タイムパラドックス婚である筈のドクとクララの間に生まれたジュールとベルヌを見ればわかるだろう。
未来は何も決まってなど…
ない!!
ドクとマーティの写真が素敵。100年の時を経て培ってきた友情。お別れだけど、きっとまたドクはマーティに会いに来るだろう。何十年でも何百年でも時を超えて。
完全無欠の神的タイムトラベルSFシリーズの完結編。多幸感に胸がはち切れそうな大団円。
大好きだ。
それ以外に何が言えよう。