史上最高の三部作の完結編に相応しい名作。
大きな構成はパート1のセルフリメイク。いわゆるボリュームアップ系の続編となっており、先鋭的でノンストップなパート2に対し、どっしりとした王道なつくり。
シリーズのツボもキッチリ押さえており、パート2で提示された主人公のハードルに加え、ドクにもまさかのハードルが与えられ、より二人自身が深掘りされているのもよい。
互いの未来に起こる危機に対し、伝えて助けるマーティと、伝えず静観するドク。強い友情があるからこそなのだが、アプローチが正反対なのが興味深い。この行動心理が三作でぶれずに貫かれているので、観ているこちら側も自然と彼らを信頼し親しみを覚えてしまう。
未来は白紙。それは自分自身が作るもの。
今でも迷った時に心を洗ってくれる最高の名言だ。
