このレビューはネタバレを含みます
ネタバレ
検事なりすましは苦しいがそこそこの逆転劇
さすがにいくらやり手の詐欺師でも検事に成りすますなんて不可能な無理筋。
しかし、シビアな態度を捨てバカになって見過ごせれば韓国法曹界逆転コメディとして楽しめないこともない。
興味深いと感じた部分は、冤罪で収監された元検事がその経験と知識を活用し刑務官や服役囚に法的アドバイスをし、刑務所内で先生と呼ばれる地位を獲得するに至る過程。
スティーブン・キング「ショーシャンクの空に」も同様の場面があったので、もしかしたら脚本の手本になったのかと思われた。最もそれは脱獄話なのだが。
元検事の再審請求における法廷劇は強引過ぎる展開ではあるが、フィクション大逆転劇としての爽快感を視聴者に与える構成としてはまずまず成功していた印象。
結局、元検事の腹の傷は浅かったということなのだろうが、腹から血がにじむとか滴るとかもっと息絶え絶えになるとかの演出があっても良かったかもしれない。
何れにしろ深刻味はそれほど感じられない娯楽作。
2.8の三ツ星
002012