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銀魂のyukaのレビュー・感想・評価

銀魂(2017年製作の映画)
3.4
銀魂紅桜編を漫画・アニメで15回以上見ている原作厨のため、抵抗がありなかなか見れていなかった作品。全体的に勇者ヨシヒコ感、監督の福田節成り立っている印象。

キャスト・脚本共に漫画やアニメに対するリスペクトがあり、できる限り原作を再現しようという感じが伝わってきて前半はかなり満足度が高い。

松陽役にアニメで起用されていた山寺宏一をちゃんと起用することだったり、セリフも原作一字一句全く同じの時もあれば、セリフの一部のみ映画オリジナルもあって楽しめた。

役者のキャラクター再現度も高い。沖田総悟を演じた吉沢亮、来島また子役の菜々緒はキャラ独特の口調に違和感がなかった。特に菅田将暉が化け物クラス。彼は没個性のキャラクターを演じるために、自分のオーラも消せる、世界観を成立させる役割をこなせる(銀魂流のボケツッコミ)天才だとわかったことが一番感動したポイントかもしれない。

ただ、中盤から後半にかけてのシリアスシーンに差し掛かっていく流れとセット・CGのチープさがちぐはぐになっていくのが残念。せっかく重要なバトルシーンに「ギャグ要素を引きずってしまっている風」「高度なコスプレ集団」にみえてきて、銀魂の良さであるギャグとシリアスのメリハリに対する再現度は低かったため、満足度に欠けた。

でも原作が完結してるからこそ、改めて紅桜編を見れてよかったー!
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