これまでいくつもの大騒動を繰り広げてきたローレル＆ハーディの長編。何をしても上手くいかないいつもの２人が、自分たちの根本的問題について真剣に語り合い、ついに「そうだ自分たちには教育が足りないのだ、学校に行こう！」という結論に至る。偶然にも銀行強盗を捕まえた２人は、感謝の印に「最高峰の教育」としてオクスフォードへの留学を手配してもらう。「教育」といってもそういう教育ではないのは明らかで、オクスフォード到着早々、例によって様々な騒動を引き起こす…。

ここでもいつものローレルの手遊びが登場するのだが、もはや芸術の域に達している。２人の息の合った「芸」は最大の見所。でも、正直なところ短編のテンポの良さには負けるかな。

2016. 36

1940年に製作されたハーディー＆ローレルの主演映画。ひょんなことから銀行強盗逮捕に貢献して、なんやかんやで大学に通う事になる物語。
迷路の中での手が一本増える件は秀逸。見事な芸でした！

「極楽学者修行」
Chump at Oxford
1939/U.S.A./63min
監督:アルフレッド・Ｊ・グールディング
主演:ローレル＆ハーディ
●オリーとスタンは職業紹介所で給仕の仕事から道路工事まで生活のために職を探すが上手くいかない、しかし偶然にも銀行強盗を捕まえたため銀行の社長に気に入られ、教育を受けるために英国のオックスフォード大学に入学することになるが…。
■30年代のローレル＆ハーディ喜劇のエッセンスを詰め込んだローチの元で製作した末期の長編。

まあ楽しめたが、それ以上のものでもない