こじらせ男子の白昼夢

こどもつかいのこじらせ男子の白昼夢のレビュー・感想・評価

こどもつかい(2017年製作の映画)
5.0
「タッキーは顔が良過ぎるため、ホラー役には全く向かない。」というのがハッキリわかる映画です。タッキーにも向き不向きがあると初めて知った作品です。

ホラーとしては正直1.0点以下です、
刺身定食を頼んだら、カレーライスが出てきたとイメージしてください。
どこ食べても滝沢印のカレー味。刺身定食要素は白米のみ。
お情けで清水崇テイストの味噌汁(冒頭20分の胸糞ホラー)が付いてはくるものの、もう全部カレーになっている。
「金を返せ!!」と憤慨しながら、食堂もとい劇場を後にしたのを鮮明に覚えています。

しかし、タッキーが表舞台から姿を消した2024年の今。滝沢印のカレーを食べたくなり本作を観返しました。
元気にしてる?復帰する予定はないの?TOBEの社長業大変そうだね。体に気をつけてね。あなたの残したSixTONESとSnow Manは大人気ですよ。というタッキーへの万感の思いを込めて観賞しました。

ニチアサの怪人みたいな衣裳のタッキーが観れたのでスコア5.0。これは決定事項。タッキーのファン映画として考えれば文句の付けようがありません。


不満な部分としては下記の通りです。

①タッキー扮するこどもつかいを
・トチ狂った無差別殺傷怨霊
・子供を助けるダークヒーロー
どちらにしたいのか、ハッキリしろ。
せめて「自我が段々と崩壊していき、善性故に苦しむ」描写を挟むとか。設定が宙ぶらりん過ぎて、ただただ顔が良いだけの怪異になっている。
最終的にこどもつかい(悪)と(善)に別れて戦い、対消滅する展開でも良かったよ、私は。白基調のコンパチ衣裳タッキーも観たかったよ。そうしたらもっとタッキーが観れたし、ストーリーもスッキリするし、もっとタッキーが観れた。ここまできたら、タッキーさえ観れればもう文句は無い。


②唐突に猟奇ショタコン中年外国人男性の全裸ミュージカルを挟むな
絶対に挟むな。汚いグレイテスト・ショーマンすな。映像作品での全裸中年男性ひょっこりコンニチハ!は劇薬過ぎる。もう台無し。積み上げたホラー要素も、張り巡らした伏線も。全部台無し。残ったのは全裸中年外国人男性の無駄に綺麗な乳首だけ。
金払った観客になんて仕打ちだよ。


③もはや逆にタッキーを下げろ
チャッキーじみた殺戮闇人形がカタカタ動いて急接近!!
からのタッキーに変化して顔面至近距離ドン!!
は恋が始まっちゃう。それはときめいちゃう。嫌、違うって。そのワンクッションは致命的に違う。それは主旨が変わる。グラマラスな貞子が濡れた服着てテレビから出てきたら話変わるでしょ?それと一緒。絶対に違うって。悲鳴が黄色くなるのよ。

果たして本当にホラーなのはタッキーが居ない世の中なのか、それともタッキーを求め2024年にもなって2017年の映画レビューをしている私なのか。
とにかく一回は観て頂きたい。そして是非タッキーの推し活を始めて頂きたい。現場からは以上です。