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クロムスカル リターンズのコマミーのレビュー・感想・評価

クロムスカル リターンズ(2011年製作の映画)
3.6
【殺人を撮る男…再び】



あれれ……"前作"よりも面白い?

そんなに期待してなかったのだが、物語も想像以上に"スケールアップ"していたし、今回も釘付けだった。

そして今回の"クロムスカル"は、何と自分の"組織"を持ってた事が明らかになって、彼の"側近"にあたる男や女の存在も明らかになって物語は徐々に複雑化する。
そして追われる側は、前作で生き残った"トミー"と新たにクロムスカルに狙われる"失明寸前の女性:ジェス"がメインとなる。何だか、「ソウ」シリーズの2作目以降の動きとよく似ている。クロムスカルも自分の組織を持っている…いわゆる"模倣犯的人物"が複数いるという点でも、ジグソウことジョン・クレイマーと似ている展開である。私はこの構造展開は、好きな人は多いだろうなと感じた。

だが相変わらず"警察が役に立たない"。連続殺人鬼集団の"アジト"に、"驚異的に少ない動員数"で忍び込む警察がことごとくやられる所を見てイライラさせられたし、深入りがどいつもこいつも凄い多い。SWATでもよこせや…。
そして一部のシナリオ構成が若干グチャグチャな所もあった。

ラストの展開からして「これはまた続編がある…」と感じた。
実際、IMDBを調べると"3作目"の構想があるらしいのだが、何と監督の"ロバート・ホール"は2021年に48歳の若さで亡くなっていたのだ。非常に惜しいし、この先3作目がどのように実現するか分からないが、この場を借りてロバート・ホール監督に対して冥福を祈りたい。

そんな彼のカルト作を、2作ともに配給してくれたエクストリームさんにも感謝したい。

そしてどなたか、3作目作ってほしいです。
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