浅野公喜

クロムスカル リターンズの浅野公喜のレビュー・感想・評価

クロムスカル リターンズ(2011年製作の映画)
3.3
自分が行う殺人をビデオカメラで撮影するガイコツ型マスクの殺人鬼、クロムスカルを描いたスラッシャー第二作。日本では前作同様何年もお蔵入り。

前作でズタズタにされ死んだと思われたはずのクロムスカル、今回は謎の組織の高度過ぎる医療技術によって復活するわけですが、どうやら彼がリーダーらしく部下がクロムスカルに成りきって殺人を犯したりと少し凝ってます。また顔の片側を削いだり首を切断、顔を下から真っ二つ等前作同様殺人はやはり力が入っており特に階段に刺さった特殊な形のナイフに口を突っ込ませ口裂け女状態にするのは出色の出来。

その代わり味気ない灰色のライティングの味気ないセットの代わり映えしない屋内メインでの展開はいくら殺人が過激でも映像に飽きが来るのが早く、組織に捕まってしまう視力が弱い女性もそれを強味にしたりして活躍したりクロムスカル含む組織に報復するわけではなく、組織の正体や目的も分からない消化不足のまま終わってしまったのが残念な所で、続編が有るように匂わせてたのにもかかわらずロバート・ホール監督が亡くなり今の所続編が作られていないのもその印象を強めています。他の方がシリーズを引き継いでくれれば良いのですが。
浅野公喜

浅野公喜