うーん…ちょっと冒険しすぎた！笑
【ストーリー】
イギリスで原因不明のウィルスが蔓延。
このウィルスの治療法は無く、致死率１００％の恐ろしいウィルスだ。
政府はイギリスに住んでいる人間の渡航は固く禁じており、感染者には慈悲もなく弾薬を浴びせていた。
しかしどうにか飛行機に乗り込み、国外への脱出を試みようとする人々がいた。
脱出を目論む人々の数時間のドラマを緊張感たっぷりに描く作品。
【感想】
予算が少なかったのか、規模が小さい。
パンデミックと謳ってるのに、ジャンボ機の乗員は8人。
その中の数少ない感染者を必死に隔離しようとするんだけどら感染も全然拡大しないし、感染者をほぼ映さないし、これ別に隔離しなくてもいいんじゃないか説あり。
あとは、都合よく記憶を無くしたり、都合よく荷物が落ちてきたり、ストーリー展開は退屈感が否めません。
そして登場人物たちの行動にツッコミを入れたくなる場面が多いかな〜。
和を乱す奴がいるのはまぁわかるとして、和を乱す理由が訳わからんし。
"世の中に感染を広めないために、飛行機は飛んではいけないんだ〜！"って言われても、じゃあなんでお前飛行機乗ってるん？？ってかんじ。
などなどツッコミどころは満載ですが、非常事態を前にした人間の情やエゴは描かれていました。
愛を貫いたり、愛ゆえにけじめをつけたり、自分だけは助かろうとしたり、誰かを陥れたり…
疑いが憎しみに変わるのは簡単だが、愛が疑いに変わるのも意外と簡単。
つまり愛が憎しみに変わるのも、過酷な状況では起こり得る。
8人の登場人物たちの心情の変化が細かく描かれており、興味深かったです。
それなのに感情移入できなかったのは、飛行機の乗員8人が機に乗り込むまでの過程が全く描かれていないから。
なぜこの8人だけ乗り込めたのか…関係性も、経緯も、理由も、全てが描かれない"完全抜け落ちパターン"の作品で、私はどうにもこれが苦手なんだよなぁ〜💦
パニック系ムービーだからといって、"原因不明の病原菌"にしすぎると失敗するいい例ですな。
