仮面ライダーフォーゼの福士蒼汰。
仮面ライダーWの桐山漣。
ライダー夢の共演、『曇天に笑う』。
個人的には『るろうに剣心』、『銀魂』に続く、コミック原作の幕末〜明治維新を経ての亜流の日本の過渡期を描く作品として楽しめた。
そこにさらに古事記からの“オロチ”伝説、忍の風魔一族、など、伝説との掛け合わせ。
かなりぶっ飛んだ設定をジャニーズ色も入れながら若手のイケメンたちで彩る。
福士蒼汰、何でかヒット作品に恵まれない。
この作品もこのエキストラの数や、セットの豪華さ、キャスト力、特殊効果、衣装、すべてにおいて松竹が相当お金をかけてることは一目瞭然。
話もぶっ飛ばしてるけど別につまらなくないし、体を張った殺陣など、本格的。
なのに、何でかそれに見合うヒットではなかった印象。
ただ、これ観て思うのは、ジャニーズ勢や古川雄輝、大東俊介など、ビジュアルも動きもインパクト丸出しの役者がひしめく中で、やっぱり福士蒼汰の存在感が引き立ってる。
このぶっ飛んだ設定という荒波を上手く乗りこなそうとしていることがとてもよく分かる。
元ライダーの経験がそうさせているのか。
そう言えば大東俊介も仮面ライダービルドの劇場版に出てたな。
生でも見たことあるけど、福士蒼汰、身長もあって、体格も恵まれていて、それでいて動けるんだから、この作品としてはとても適任。
このフワフワした優しい兄貴的な感じがキャラクターとしても活きてた。
確かにかなり突拍子もない話で、300年に1回、曇りが続くとオロチが復活する、と。
オロチの復活を願う風魔一族とそれを防ぎ守るために代々受け継ぐ5家と1家。
日本由来の伝説やら言い伝えをMIXしまくってとんでもない大騒ぎだから、意味がわからない、興味がない人には付いていけないのかも知れない。
実際、まじめ腐って時代考証とか考え始めたら色々支障は出るので、そこを合ってる間違ってる言う映画ではない。
シンプルに見た目だけでも結構楽しめるし、伝説とか昔話とかが好きな人ならなおさらこういうお洒落でハイカラな話もあってもいいかと思って観れば良い。