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シンデレラストーリー3:ワンス・アポン・ア・ソングのBuffysMovieのレビュー・感想・評価

3.6
2005年のヒラリー・ダフ主演映画『シンデレラ・ストーリー』からフランチャイズ化されたシリーズの第3弾ではあるが、物語や設定上のつながりは一切なく、ベースとなるのが、いわゆる影の存在であった女の子が表舞台に飛び出していくという典型的なシンデレラストーリーがベースにあるという部分のみで、フランチャイズといっても別物。

しかし、2作目からは音楽要素が入るようになり、今回も音楽を扱っているという部分では前作の要素を継続しつつ、2作目では薄れていた、恵まれない環境という部分を再び強調したことで、バランスとしては1作目と2作目の中間的なものとなっている。

物語の構造は、ディズニーチャンネルの映画やドラマなどでも、散々使い古されてきたネタであるため、ストーリーをどうこう言う次元の作品ではなく、単純に出演者の演技やパフォーマンスを楽しむべき作品だと言えるだろう。

ストーリー上から、おそらく父親が亡くなって、その際に妻であった義母とその連れ子との共同生活になっていることは推測できるのだが、細かい部分やキャラクター同士の距離感がいまいち掴みにくい部分はある。

レギュラーとして出演している『リバーデイル』のスピンオフドラマ『ケイティ・キーン』はミュージカルドラマということもあり、歌唱力の保証はあるルーシー・ヘイルが若手であった頃の作品ということもあり、あまり変わっていない様にも思えるが、今観ると新鮮な部分も多く発見できる。

『エンド・オブ・ハイスクール』のひょっとこ顔を観てしまってから、個人的に気になって仕方がないルーシー・ヘイルの演技と歌唱シーンにも注目してもらいたいのが、もう一人今作で注目してもらいたいのは、義母役のミッシー・パイルだ。

ミッシー・パイルは、顔芸を活かしたコミカルな役が多いのが特徴的な女優であり、個人的にも好きな女優ではある。

女優としての活躍と並行して、女優のショウニー・スミスと「Smith & Pyle」というカントリー・バンドとして活動もしていることもあり、実は歌が上手い女優なのだ。今まで彼女の歌うシーンは、映画などであまり観ることができなかったが、今作では少しだけではあるが歌うシーンがあるところにも注目してもらいたい。

今作は日本ではソフト化はされていないが、Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスでは有料コンテンツとして観ることはできる。
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