140字プロレス鶴見辰吾ジラ

キリング・ガンサーの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

キリング・ガンサー(2017年製作の映画)
3.6
【戦慄殺し屋file強スギ】
~ガンサーを殺れ!~

アーノルド・シュワルツェネッガー主演の最新アクション映画かと思いきや一風変わった殺し屋コメディ。いや、この文法はホラー映画だ。オープニングカットがカメラ視点で不振に思ったら、これはPOVモノだったのだ。殺し屋業界のレジェンドであるガンサー(これがアーノルド・シュワルツェネッガー)を殺して業界のトップになる野望を持つ殺し屋が、仲間を集めてガンサーを殺すまでをドキュメンタリー映画として記録しようという設定。これが剽軽なPOVモノとなり、愉快で間抜けで確実にヤバい殺し屋軍団の珍道中にて、愛おしさのほんのちょっとを付与してくる。しかし上記で書いた通り、映画文法はホラーなため、とにかくガンサーが奇想天外に強い。変装の名手というスキルはあのシュワルツェネッガーの体格でありえない…。人外的な強さが際立ち、市街戦の如く通り道の車が爆破されるシーンと残骸は見物。「カメラを止めるな!」や「ディアトロフインシデント」そして「戦慄怪奇fileコワすぎ」シリーズのような、POVモノだが記録だけでなく、視点転換の要素もあり個人的には好きと言える一作。